神戸、大阪で切手購入の日に、城崎温泉出張と報告
野々村竜太郎議員の政務活動費を巡っては、このほかにも不自然な支出の指摘が相次いでいる。
神戸と大阪で切手をそれぞれ3万円ほど買っていた2013年8月29日は、野々村議員の自宅から特急で3時間ほどもかかる城崎温泉へ日帰り出張していた。これらを同じ日にこなすことは、かなり大変だ。
また、9月2日は、大雨で兵庫県内の特急が始発から18時台まで運休していたにもかかわらず、城崎温泉への日帰り出張をしたと収支報告書に書いていた。これはほぼ不可能で、カラ出張の疑いがあると報じられている。もしそうなら、政務活動費をだまし取った詐欺罪に当たり、実際、兵庫県警が関心を示しているとの報道も一部で出ている。
さらに、報道によると、自宅が事務所になっているのに、1日で80万円もの家電製品を買ったり、政務活動費では文房具代などしか認められていないのに、自宅近くのスーパーで連日のように買い物をしたりしていた。
兵庫県議会では、14年7月7日に緊急の代表者会議を開き、説明責任を果たさない野々村議員は辞職すべきだとの声が各派から相次いだ。これを受けて、梶谷忠修議長は、野々村議員に説明できない支出の返還を求め、議員の辞職を求める勧告を行った。野々村議員は、勧告について検討することを明らかにした。