芸能人裁判、保釈現場でいつもコメント テレビでおなじみ「謎の女性」がネットで話題

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   逮捕された芸能人が保釈されたり、裁判が開かれたりする際に、テレビの情報番組では警察署や裁判所の前で待つファンの姿をよく映し出している。

   メディアの取材に応じてコメントする人もいるが、その中に「いつも登場する女性」がいるという。いったい誰なのか、まさかテレビ局の「仕込み」か……。正体を巡って謎が広がっている。

ASKA保釈でコメントした女性は押尾学やのりピー裁判でも

「いつもの人だな」
「芸能事務所の人なのかな」
「どんだけこういう場に行ってるんだよ」

   このようにインターネット掲示板で話題になっているのは、ある女性だ。

   2014年7月5日放送の「新・情報7daysニュースキャスター」(TBS系)は、覚醒剤取締法違反(所持、使用)などの罪で起訴された、歌手のASKA(本名・宮崎重明)被告が3日、勾留先の警視庁東京湾岸署から保釈された様子を伝えた。このとき、ファンと称してひとりの女性が登場し、「更生していい曲を届けてね」とASKA被告に対するメッセージを送っていた。実はこの人物、別の芸能人の類似の報道でもメディアの取材を受け、放送されていたようだ。

   2009年に覚醒剤取締法違反、保護責任者遺棄で逮捕、起訴された歌手の押尾学受刑者。判決が出される日に、「情報ライブミヤネ屋」(TBS系)の中継は、裁判所前で「ASKA保釈」のときに聞いた女性にコメントをもらっていた。「ミヤネ屋」では、覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けた歌手、酒井法子さんの裁判の後でも、この女性にインタビューしている。

   芸能人だけではない。首都圏連続不審死事件で逮捕、起訴された木嶋佳苗被告の裁判を、この女性は傍聴。終了後にはマスコミに囲まれながら、死刑判決が出たときの木嶋被告の様子を語っていた。

   ネット上では、女性がインタビューに答えるそれぞれの画面を見比べて、「なぜいつも同じ人が答えているんだ」と不思議がる声があがっている。出回っている画像がTBSの番組のものが多いため、テレビ局が「コメント要員」として事前に準備したのではないかと疑う声も出たほどだ。

   女性はいったい誰なのか。

逮捕歴のある有名人との「ツーショット写真」も趣味

   この女性を直撃インタビューした記事が、すでにミリオン出版の2013年4月発売の雑誌に掲載されていた。押尾、酒井、木嶋の各裁判でコメントしていたのはやはりこの女性だったようだ。

   記事では、自分の名前も明らかにしている。芸能人の裁判傍聴だけでなく、逮捕歴のある有名人との「ツーショット写真」を撮る趣味も紹介されていた。掲載されていた写真は酒井さんのほか、複数回の逮捕で服役中の田代まさし受刑者、かつてオウム真理教に所属し、現在は宗教団体代表を務める上祐史浩氏と一緒のもの。酒井さんとは「ファンの者ですが昔から好きでした」と頼むと、サングラスを外して一緒に写真を撮らせてくれたというエピソードを披露。また上祐氏の場合はトークライブに足を運び、以前聞いたオモシロ話を雑談に交えながら撮影を頼んだそうだ。

   ほかにも、トム・クルーズやマイケル・ジャクソン、レディー・ガガといった大物セレブが来日した際にもツーショットをゲットしている。国内海外問わず、有名人好きなのは間違いない。

   よく似た女性が、2010年のサッカーワールドカップ・南アフリカ大会にも姿を見せている。

   時事通信は2010年6月29日、現地ルポとして、決勝トーナメントの日本―パラグアイの試合が行われるスタジアムの「決戦前」の様子を伝えた。ここで登場したのが、「サムライブルー」のユニホームを身にまとい、ブブゼラを吹く眼鏡姿の女性。ルックスは同一人物と言えそうだが、名乗っている名前は、雑誌に登場した時とは名字が異なる。しかし、下の名前の読み方は同じだ。ネットでは、同一人物とみる向きが多い。

   裁判所や警察署はじめ、「お騒がせ有名人」が現れる場所に頻繁にやってくるこの女性。メディア側もいつしか顔を覚えているに違いない。バタつく現場でも「この人ならすぐコメントをくれる」とわかっているので、ついマイクを向けるということなのだろう。

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