名古屋を拠点に活躍するSKE48が、新規メンバーのオーディションを通信カラオケのシステムを使って行うことになった。2014年7月7日、東京・秋葉原で記者発表会が行われ、メンバーは「はきはきと喋るのは大事」「笑顔を」などとアドバイスを送った。
過去のオーディションのエピソードも多数披露された。特に3期生の須田亜香里さん(22)は、かつては人前で歌を披露するのが苦手で、当初はなかった歌唱審査が途中で加わったのを知って「受けるの本当にやめようと思った」と吐露。周囲を驚かせていた。
カラオケルームで90秒の動画を最後まで再生すると「1票」とカウント
今回募集されるのは7期生。1次審査では、従来の書類やウェブサイトに加えて、第一興商(東京都品川区)が提供する通信カラオケサービス「DAM★とも」で歌唱シーンの動画や歌声を登録して応募することができるようになる。面接による2次審査とウェブ投票による3次審査を経て最終審査に残った人については、プロフィール、意気込み、歌うシーンを撮影して全国のカラオケルームに配信する。動画は候補者1人あたり90秒で、カラオケ利用者が動画を最後まで再生すると「1票」が投じられたとカウントする仕組みだ。1次審査は7月19日から8月31日にかけて受けつけ、最終審査は14年末から15年初めにかけて行われる。
松井珠理奈さん(17)は
「お母さんの夢でもあり、自分の夢でもあったので、オーディションを受けてみたいと思った」
などとオーディションの思い出を披露したが、中でも際立っていたのが須田さんのエピソードだ。須田さんは14年6月の「選抜総選挙」では10位にランクインし、SKEの中では4位の松井珠理奈さん、5位の松井玲奈さん(22)に次ぐ人気だ。須田さんは幼少期から13年間にわたってクラシックバレエを習った経験があり、12年に初出場したNHK紅白歌合戦では「フェッテ」と呼ばれる回転技を披露したことが話題になった。
だが、歌はかなり苦手なようで、オーディションを受けようと思った理由は「3期生のオーディションだけ、歌唱審査って書いてなかった」から。だが、審査が進んでいくうちに歌唱審査が追加になったことを聞いて「受けるの本当にやめようと思った」ほどだったという。
珠理奈さん「歌がうまい子が入ってくれたら」
囲み取材では、珠理奈さんが期待されるメンバー像について
「正直言うと、『SKEで歌がうまい子は誰だ』と聞かれると、あまりぱっと出てこない。今回、歌がうまい子が入ってくれたらうれしいと思う」
と話すと、須田さんはあわてて
「音程外さないです!音は合っています」
と釈明。だが、
「カラオケは、行くなら一人で行きますね。メンバーとは色々トラウマがあって…。中学生の頃のトラウマで、大人数ではカラオケに行けないんです」
「歌っているのを見て、いろいろ言われたっていう…」
とも話し、過去の苦い経験は消えないようだ。
最後に珠理奈さんがお得意のダジャレを披露。
「『こんなに頑張ってるから、オッケー!』って言ってもらえるような素敵な子が来たらうれしい」
「カラオケ」にちなんだ内容で、報道陣を感心させていた。