「橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)」という病気がある。手首や指の運動を支配する「橈骨神経(とうこつしんけい)」が麻痺し、手首が下に垂れっぱなしになり手首を反らしたり指を開いたり握ったりすることが難しくなるというものだ。
ロックバンド「氣志團(きしだん)」のボーカル・綾小路翔さんが、この病気の疑いがあることを自身のツイッターで明かした。ファンからは心配の声が相次いだが、幸い順調に回復しているようだ。
「各方面のゴッドハンドのお力添え頂き、何とかマイクは握れた」
綾小路さんは2014年7月4日の、ロックバンド「NIGHTMARE(ナイトメア)」とのライブを翌日に控えた3日夜、「赤羽に来ております」とツイートした。続けて、
「実は今朝ちょいと負傷したのですが、赤羽のゴッドハンドのおかげで、明日も元気に歌えそうです。こんな時間に対応して下さった先生に感謝。よーし、明日はナイトメアとのガチバトル。気合い入ったぜ。おっしゃ!」
と投稿していて、何らかのけがを負ったことを匂わせていた。
そして7月6日、以下のツイートを連投した。
「GIG(編注:ライブ)に来てくれた方々の一部からご心配のメッセージを頂きましたが、実は二日前、突然右手に力がまったく入らなくなってしまいました。しかし、翌日にはGIGが控えており、最悪の事も想定した上で、今出来る最善の事を綾小路に施そうと、本人は勿論、メンバー・スタッフ一同フル回転」
「東京中を奔走し、カイロプラクティックや鍼など、各方面のゴッドハンドのお力添えを頂き、固定さえすれば何とかマイクを握るぐらいまでの握力には復活。手首にはまったく力が入らない為、かなりの不恰好ではありましたが、どうにかこうにか本番を乗り越えることが出来ました」
「恐らく橈骨神経麻痺の類いかとは思いますが、驚くべきは己の驚異的な治癒能力。現在かなりの勢いで回復中です。完治するには、通常二ヶ月以上かかると言われていますが、お医者さまからも『凄いな。この回復力ならすぐ治るかも』と太鼓判。そんなわけでご安心下さい。この度は大変お騒がせ致しました」
「箸を持つのも、歯磨きをするのも右手。顔を洗うのも、髪を洗うのも、傘をさすのも、鍵を閉めるのも、ボタンを留めるのも、これまでどれだけ利き手に頼ってきたかが解りました。これを機に、今後は左手も意識的に使う事を決意。同時に五体満足に感謝。当たり前じゃない。親から貰った体、大切にします」