落ちるたびに「世界中から否定されている気持ちに」… 放送打ち切りの「就活女子」CMがネットで人気

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   何社も何社も入社試験を受けて落とされている就活中の女子。数十社目の面接でやっと手ごたえを感じ、友人や母親に喜びの連絡をした後、自宅のドアを開ける前に届いたメールは…。

   こんなCMがネット上でにわかに人気を集めている。話題のきっかけとなったのが、「内容に批判が集まって放送中止になってしまった」という噂だ。

就活女子が独白「世界中から否定されている気持ちに」

   話題のCMは、東京ガスの「家族の絆『母からのエール』篇」というものだ。

「何十回目のお祈りメールだろう」

   リクルートスーツを着た就活中の女子が、スマートフォンに「今後の就職活動のご成功を心よりお祈り申し上げます」などと書かれた「不採用」メールを見ているシーンからCMは始まる。

   電車の座席に座っていると、向かいの座席には3人の面接官が。「学生時代は何をしていましたか?」「社会は甘くないのよ」「ご縁がなかったということで…」と次々と浴びせかけられる―という妄想までしてしまう。「書類選考や面接に落ちるたびに、世界中から否定されている気持ちになった」と独白する。

   女子が帰宅すると母親がコンロの火を止め、「お帰り。ご飯あるけど」と声をかけるが、「いらない」と一言。自室のベッドにスーツのまま寝ころび、「もう無理…」とつぶやく。チャットアプリでは友人から「内定キター!」と報告され、暗い表情で「やったね。おめでとう。私も頑張る」と返信する。

   そんなある日、「やっと最終面接までこぎつけた会社があった」。手ごたえを感じ、友人とのチャットで「今日の面接うまくいったかも…」と報告する。電話で連絡を受けた母親は「え、今日うちでご飯食べられるの?」と言い、コンロに火を付ける。

   ケーキ店に寄ってレアチーズケーキを買い、自宅のドアの前でメールの着信音が鳴った。そのメールには…。

   結局家に入れず、近くの公園のブランコに1人座っていると、母親がやって来て「やっぱりここだ」と背中に触れた。途端、女子は泣き出してしまう。帰宅して温かいご飯を食べ、「美味しい」とやっと笑顔を見せた。

   最後は再びスーツに身を包み、チャットアプリに「まだまだ!」と投稿する、というシーンでCMは終わる。

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