集団的自衛権の行使容認をめぐり、安倍晋三首相に「しね」と暴言を吐くツイッターユーザーが増えている。「安倍」を「安部」と書き間違えてしまうような10代の若者まで、「安部しね」と政権批判をつぶやくようになった。
これを見た旧「レイシストをしばき隊」(現在はC.R.A.C)の中心人物がツイートを紹介。つぶやく若者たちを「みんな抱きしめたい。本当にいとおしい」と絶賛している。
「安倍」ではなく「安部」
2014年7月1日、集団的自衛権の行使容認が閣議決定された。東京・永田町の首相官邸周辺では抗議デモが起こり、安倍政権に向けて「解釈改憲反対」などと声をあげた。若い人々も多く参加していたと知って、旧しばき隊の中心人物とされるツイッターユーザーが感心している。
ユーザーは若者による政権批判を次々とリツイート。ギャル風の女性まで「デモ行きたい」とこぼしているのを見て、「この子らにこんなこと言わせやがってクソ政治家が…!」と怒りを燃やす。高校入学となる15歳も、東日本大震災当時には小学生だったと説明し、「そういうことなんだよね」と結論付ける。
リツイートされる発言の多くは、「安倍」ではなく「安部」と書かれている。漢字のミスに気付かないような若者ですら政権に批判的だと訴えたいのか、
「『安部しね』がものすごくカジュアルに使われている。若者たちの間で」
と、ツイッターでの検索結果を紹介した。フォロワーの推測によると、「安部」は部活動の「部」からの連想で、意図せずに書かれた誤字ではないかという。あるいはこれまでそれほどに政治に無関心だったということか。ユーザーは「敬意がないから、(編注:漢字を)確かめないんですよね」と納得しながら、
「若者たちの『安部しね』は美しいよ。若い反ナチレジスタンスの義勇兵が構えたサブマシンガンと同じぐらい、悲しく美しいと思いますよ」
「安部しねって言ってる若者たち、みんな抱きしめたい。本当にいとおしい。セクハラになるから抱きしめないけど」
などと、「安部しね」を絶賛した。