「原因はわからないが、霊は関係ない」 生徒が倒れた柳川高校、ネットの「噂」を否定

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   何人もの生徒が続々と倒れたとして、福岡・柳川市の「柳川高等学校」が一気にネット上で話題になった。

   詳細がよくわからないまま「霊に取りつかれて暴れ出した生徒がいる」「心霊現象でみんな倒れた」といった噂が出回っているが、実際現場では何が起こっていたのか。多忙の合間をぬって2014年7月1日、学校が電話取材に応じてくれた。

「ギャー」と叫び青ざめてうずくまる

   騒動の発端は6月30日昼ごろから、柳川高校の生徒とみられるツイッターユーザーが「この前山登りから帰った時に霊をもってきたらしく今15人以上バタバタ倒れとる。女の子とか俺を殺してくれーとかしにたいんじゃー!!とか」など、「生徒が相次いで倒れた」という情報を投稿したことだ。

   学校によると、1年生の女子生徒1人が「ギャー」と叫び出し、貧血か何かで青ざめてうずくまった。教室内はざわつき、騒ぎを聞きつけて様子を見にきた生徒や、お昼時でこの教室と同じ階にある食堂に行こうとしていた生徒が連鎖反応を起こし、続々と気分を悪くしてしまったという。結果、計26人の女子生徒が体調不良を訴える事態となった。「倒れた」というのは語弊があるとのことだ。

   短時間で次々と気分が悪くなる生徒が出たことで他の生徒からも恐怖を訴える声が上がり、学校全体が落ち着かない空気になってしまった。とりあえず生徒たちを帰して、この日は午後から臨時休校とした。

   学校としては初めての出来事で、まだ原因もわからず、対応を考える時間が必要ということで、翌7月1日も休校としたという。

   ネット上で「1年生が研修で行った英彦山(ひこさん)で霊に取りつかれた」との噂が出回っているが、「英彦山には毎年1年生が2泊3日の研修で行っていて、他にも研修で行っている学校がある。今回の一件とは一切関係ないはず」と話していた。また、「俺を殺してくれー」「しにたいんじゃー」という叫び声はなかったとの認識だった。

   7月2日からは学校を再開する予定で、体調を崩してしまった生徒には「なぜ気分が悪くなったのか」など原因の追及はしないようにして、まだ不安を抱えている生徒がいたらカウンセリングができるよう、専門家を手配したとのことだ。

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