サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(61)の後任に、ハビエル・アギーレ・オナインディア氏(55)が内定したと報じられた。年俸2憶5000万円ともうわさされるアギーレ氏とは、一体何者なのか。
アギーレ氏はメキシコ出身で、2002年と10年のワールドカップ(W杯)ではメキシコ代表監督として采配を振るった。就任報道に歓迎と不安、両方の声が出ている。
スタイルは「堅守速攻」
スペインのスポーツ紙「マルカ」電子版は2014年6月29日(現地時間)、アギーレ氏の日本代表監督就任を報じた。18年ロシア大会までの4年契約で、早くて7月下旬に来日し、15年1月のアジアカップに挑戦するという。
30日付の日刊スポーツは、年俸が推定180万ユーロ(約2億5200万円)と、日本代表監督として史上最高額になると報じている。推定120万ドル(約1億2000万円)のザッケローニ監督より、2倍以上の年俸になるという。それだけの「高給取り」とは、一体どんな人なのだろうか。
アギーレ氏はスペイン語表記で「Javier Aguirre Onaindia」。「アギーレ」「アギレ」のどちらとも読めるため、日本ではメディアによって呼び方が異なっている。両親がスペイン移民のバスク系メキシコ人で、愛称は「バスク人」を意味する「El Vasco(エル・バスコ)」と直球だ。
メキシコ代表選手として活躍後、01年に監督就任。02年のW杯(日韓大会)予選では連敗のチームを建て直し、本大会ベスト16まで導いた。09年には再び代表監督になり、またもW杯(南アフリカ大会)ベスト16に進出。12年からはスペイン国内のクラブ「RCDエスパニョール」監督となるが、W杯ブラジル大会直前の14年5月に辞任し、現在はフリーだ。
アギーレ氏のプレースタイルは「堅守速攻」とされ、これまで日本代表が行ってきたボール支配率を重視し、パスをつないでいく「ポゼッション」とは正反対の手法だ、という話もある。