石破幹事長は「政治家としての潔さ」求める
一方で塩村都議は、朝日の取材に対して「他のひどいヤジについて名乗り出て欲しい」と強調している。
自民党の石破茂幹事長は6月28日、ヤジ問題について「政治家としての潔さが必要。本人の自発的なものが政治家として求められることじゃないか」と報道陣に語った。鈴木都議同様に、自ら名乗り出るよう促したとみられる。
これまで「産めないのか」というヤジがあったとも言われたが、番組で公開された録音内容を聞く限りでは確認できなかった。半面、「自分が産んでから」や、不妊について「やる気があればできる」という発言があったのは明らかになった。
都議会では6月25日、鈴木都議以外のヤジの発言者を特定する案が否決され、閉会した。いったんは「灰色決着」したかに見えたこの問題だが、火種はくすぶっている。毎日新聞が6月27、28日に実施した全国世論調査で、名乗り出た都議以外の発言者についても調査すべきだと思うと答えた人が74%となり、「思わない」の17%を大きく上回ったという。 録音データが世にさらされ、発言内容が具体的に判明したことで注目はさらに高まりそうだ。