「セクハラヤジ」音源、マスコミは持っている みんなの党側「ぜひ声紋鑑定してほしい」

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   東京都議会のセクハラヤジ問題で、各マスコミがヤジの音源を持っている可能性があることが分かった。ICレコーダー持ち込みが許されているからで、みんなの党側は、「ぜひ声紋鑑定してほしい」と呼びかけている。

   この問題では、「産めないのか」といった複数のヤジも飛んでいたとされている。

「テレビ局などは、ICレコーダーを持ち込んでいる」

   「産めないのか」については、ヤジを受けたみんなの党の塩村文夏都議(35)も聞いたとしている。フジテレビ系で2014年6月22日夜に放送された「Mr.サンデー」では、都議127人全員に緊急アンケートを行い、一括回答した自民党を除く61人から寄せられた回答の内容を明らかにした。それによると、「産めないのか」は、8人の議員が聞いたと答えていた。

   このほか、「先に産んでから…」「子供」「不倫しているんだよ」「どなた様」と、それぞれ1人の議員が聞いたとした。

   都議会では25日、ヤジ主の特定を求めず、再発防止に努めるなどの表現に留めた決議を採択した。これで幕引きにしてしまうのかどうか、提案者にも入っていた都議会みんなの党の両角穣幹事長に取材すると、こう説明した。

「一会派として、技術的に自力でヤジを飛ばした人を特定するのは難しい。テレビ局などは、ICレコーダーを持ち込んでいるでしょうから、きちっとした証拠で声紋鑑定をしてほしいと思っています。テレビ局なら、音声分析の装置もあるはずですよ」

   議会中継については、一般質問をした議員には、都が委託しているTOKYO MXテレビから映像のDVDが手に入る。みんなの党でも、その音声を精査しているものの、それだけでは十分ではないと両角幹事長は言う。

テレビで声紋鑑定の結果が報じられるケースはなく

   独自の音声分析としては、NHKが日本音響研究所に依頼して行っていた。その報道によると、「早く結婚した方がいいんじゃないか」という鈴木章浩議員(51)のヤジの後に、「とりあえず結婚」という別の男性議員の声が聞こえたとしている。しかし、それがだれなのかについての声紋鑑定については、何も言及していなかった。

   日本音響研究所では、取材に対し、NHK以外のテレビ局各局からも依頼が来たことを明かした。しかし、テレビで声紋鑑定の結果について報じられるケースは、まだ出ていない。

   都議会の広報課によると、ICレコーダーは、各マスコミが申請すれば持ち込めるようになっており、議会を傍聴する記者は持っていることが多いという。塩村文夏議員が2014年6月18日に一般質問したときは、夕方の19時を過ぎており、そんなに多くはなかったものの、数人の記者がいたそうだ。

   鈴木議員以外のヤジについては、声が重なるなどして鑑定しにくい可能性もあるが、両角穣幹事長は、ヤジ問題をすっきりさせるためにも、「マスコミの協力がほしい」と言っている。

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