テレビで声紋鑑定の結果が報じられるケースはなく
独自の音声分析としては、NHKが日本音響研究所に依頼して行っていた。その報道によると、「早く結婚した方がいいんじゃないか」という鈴木章浩議員(51)のヤジの後に、「とりあえず結婚」という別の男性議員の声が聞こえたとしている。しかし、それがだれなのかについての声紋鑑定については、何も言及していなかった。
日本音響研究所では、取材に対し、NHK以外のテレビ局各局からも依頼が来たことを明かした。しかし、テレビで声紋鑑定の結果について報じられるケースは、まだ出ていない。
都議会の広報課によると、ICレコーダーは、各マスコミが申請すれば持ち込めるようになっており、議会を傍聴する記者は持っていることが多いという。塩村文夏議員が2014年6月18日に一般質問したときは、夕方の19時を過ぎており、そんなに多くはなかったものの、数人の記者がいたそうだ。
鈴木議員以外のヤジについては、声が重なるなどして鑑定しにくい可能性もあるが、両角穣幹事長は、ヤジ問題をすっきりさせるためにも、「マスコミの協力がほしい」と言っている。