指針ではペースメーカーと15センチ以上離すことを求める
ルール変更の根拠になったのが、13年1月に総務省が改定した「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための指針」。改定では、12年7月に第2世代携帯電話(2G)のサービス終了後の状況を反映している。それによると、
「一部の植込み型医療機器について、携帯電話から最長で3cm程度の離隔距離で影響を受けることがあった」
として、ペースメーカーと携帯電話端末の距離が15センチ以下にならないように求めており、15センチが保てないおそれがある場合には、
「事前に携帯電話端末が電波を発射しない状態に切り替えるなどの対処をすることが望ましい」
としている。改定前の指針では、22センチ距離を置くようにもとめていた。総務省の調べでは、LTE方式の端末についてもペースメーカーへの動作への影響は確認されず、13年12月にLTEについても同指針を適用することを発表している。