「優勝」掲げた本田に「口だけ」「ピークは過ぎた」 「W杯惨敗」で日本代表にバッシングの嵐

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「所詮このレベル」「実力を過信しただけ」

   ツイッターには試合終了後、ファンから書き込みが相次いだ。一部はあたたかく日本代表の健闘をたたえた。「結果は残念だったけど、何か選手達の熱いものを感じました」「今日、感じた悔しさバネにひとつひとつ積み重ねていってほしい」「最後まであきらめない日本かっこよかった」といった具合だ。

   だが、代表選手が「目標は優勝」と公言しながら早々に敗退した事実に、ネット上ではねぎらいよりもバッシングの方が多い。「日本弱すぎ、何が世界制覇だ」「所詮このレベル」「実力を過信しただけ」……。特にチームの柱として期待された本田圭佑選手に対しては風当たりが強い。4年前、W杯南アフリカ大会で活躍した際は「本田△(本田さんかっけー=本田さん格好いい、の意)」と持ち上げていたネットユーザーが、今回は「口だけだったな」「優勝するんじゃなかったのか」「ピークは過ぎた」と批判のオンパレードとなった。

   セルジオ越後氏の指摘同様、メディアも批判された。「世界との差」があるのにマスコミが騒ぎたててファンが「勘違い」した結果というわけだ。確かに、W杯前は日本の対戦予想で常に白星を掲げ、「グループリーグは突破できる」とあおった番組や解説者も少なくなかったように思える。

「1勝もできなかったのは当然だろう。選手構成、コンディション、チームとしてのまとまり、監督采配など世界基準ではなかった……選手も一見華やかな海外組というブランドをまとえば外見はそれなりに見えたんだろうが、真剣勝負の場では全く役に立たなかった」

   セルジオ氏のこのコメントは、今回発せられたものではない。2006年6月24日付の日刊スポーツ、つまりドイツW杯で日本がグループステージ敗退した際の内容で、今回とまるっきり重なっているようにも見える。8年前も敗戦の原因の検証と次につながる改革の必要性を説いていた。今回こそ、「戦犯探し」ではなく、真の強化を考えた改革が求められる。

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