日産自動車のカルロス・ゴーン社長の2013年度の報酬が9億9500万円だったことが、2014年6月24日の同社の株主総会でわかった。前年度から700万円増えた。
日産の13年度の役員報酬(社外取締役と監査役を除く)は総額16億5400万円(12年度は17億4600万円)で、そのうちの半分以上がゴーン社長に支払われたことになる。
ゴーン氏の報酬に対して、株主からは懸念の声が上がったが、ゴーン氏は「他の日本のCEO(最高経営責任者)に比べれば多い」としながらも、「世界基準で比べてほしい」などと説明し、理解を求めた。
トヨタ自動車の豊田章男社長の報酬は2億3000万円。また、ホンダの伊東孝紳社長は1億5000万円だった。
一方、東京商工リサーチの6月23日までの調査では、有価証券報告書の提出が確認できた企業は449社で、このうち1億円以上の役員報酬を受け取った上場企業の役員は41社の72人だった。
23日までの最高はセガサミーホールディングスの里見治会長兼社長で6億3500万円だった。
なお、役員報酬1億円以上の開示は、「改正企業内容等の開示に関する内閣府令」に基づき、2010年3月期決算より報酬等の総額、報酬等の種類別(基本報酬・ストックオプション・賞与・退職慰労金等の区分)の総額を有価証券報告書に記載することが義務付けられている。