ユニクロ初の一斉値上げの背景 消費者意識が「価格重視」から「価値重視」にシフト

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値上げは、デフレ下のビジネスモデルの転換

   ユニクロは企画・生産から販売まで一貫して手がける製造小売り(SPA)という手法を、日本のアパレルとして、いち早く確立。人件費の安い中国などの委託工場で品質面の指導をしながら「売れる商品」を大量生産し、日本に輸入して大量販売してきた。中間マージンが必要ないことも、低価格を実現できる要因。こうした低価格路線は、デフレの要因の一つとも言われる。

   値上げは、デフレ下のビジネスモデルの転換ともいえるが、思惑通りに消費者がついてくるとは限らない。他のアパレルがユニクロに刺激され、値上げに踏み切れば、衣料品におけるデフレ脱却は近づく。だが、消費者が値上げを敬遠し、売り上げが低迷すれば、価格戦略の再修正を迫られる可能性も否定できない。価格に見合った価値を提供できるのかが問われることになる。

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