サッカーW杯ブラジル大会で韓国対アルジェリアの試合が行われた2014年6月23日、試合後にソウル市内の広場や野球場、道路に大量のゴミが溢れる事態になった。
ライブビューイングが行われた場所で、韓国が負けた腹いせにサポーターがゴミを持ち帰らずにその場にぶちまけたらしい。18日のロシア戦では日本のサポーターが行ったように、試合後ゴミ拾いをする姿が報道されたが、このスタイルは長続きしなかったようだ。
怒号を発し、缶ビールを投げ付ける
今回のワールドカップの前半の話題はなぜか日本人サポーターのゴミ拾いに集中した。6月15日に行われた日本対コートジボワール戦で日本は1-2で敗れたにもかかわらず、スタジアムのゴミを拾って帰ったとし、世界中のメディアが写真付きで「上品な行動だ」「尊敬に値する」などと絶賛した。韓国の通信社最大手、聯合ニュースも「日本のマナーの良さが称賛されている」などと珍しく日本を讃えていた。
韓国のネットでは「ただのパフォーマンスだろ」「掃除人の職を奪う行為だ」といった批判もあったが、6月18日のロシア戦引き分け後に、ソウル市内のライブビューイング会場や道路で、多くの韓国人サポーターがゴミ拾いをする姿が目撃された。「日本人のマネ」ではあっても良い事ならば広めるべきだとの意見が韓国内のネットにも出ていて、これが習慣になればとの願いもあった。
ところが6月23日のアルジェリア戦で負けた後にとんでもないことが起こった。朝鮮日報の14年6月24日の日本語電子版によれば、街頭や広場、野球場でパブリックビューイングが行われたが、韓国が失点するたびに怒号を発し、ところ構わず缶ビールを投げ付けたり、試合が終わると怒ってゴミを放置してその場を立ち去ったりするケースが非常に多く目に付いた、と書いている。会場の設営や清掃などのボランティアをしていた大学生によれば、出たごみの量はロシア戦のおよそ2倍。米国人の観戦者(32)は「理解できない」とし、
「たとえ自国の代表が惨敗しても、自分が持ってきたごみくらいはなぜ持ち帰らないのだろうか」
と語ったとしている。