W杯直前、続々と新刊
W杯本番を見込んでか、14年に入って出された本は多い。『旅するサッカー』、『体幹トレーニング』、『サッカーってやつは』が新たに出版されたほか、『心を整える』や『準備する力』の文庫版も出た。内田選手の写真集も6月に出ている。代表から漏れた中村憲剛選手の『考える習慣』や、槙野智章選手の『守りたいから前へ、前へ』なども、この半年に発売された。
注目すべきはフォワード(FW)の選手8人だ。本田圭佑選手、香川真司選手、柿谷曜一朗選手、斎藤学選手、大迫勇也選手は本を出していない。一方で大久保嘉人選手、岡崎慎司選手、清武弘嗣選手の著書は、いずれも14年に出たものだ。
大久保選手は3月に『情熱を貫く 亡き父との、不屈のサッカー人生』を出版。岡崎選手は4月に『鈍足バンザイ! 僕は足が遅かったからこそ、今がある。』を出した。清武選手に至っては、5月に『明日への足音』と『だから僕は、前に進める。』を立て続けに出している。
W杯ブラジル大会で日本代表は、コートジボワールに黒星、ギリシャに引き分けだった。コロンビア戦を前にツイッターでは、本を出すよりも大事なことがあるのではとの指摘が多い。
「本書く前に練習しなさい」
「自己啓発系が多くて笑えない」
「やっぱりサッカーより作家じゃないか」
なおアルベルト・ザッケローニ監督も『ザッケローニの哲学』を出している。1998年にイタリア語で出され、2010年には日本語版が発刊されたが、出版元のPHP研究所のサイトによると、現在は品切れ中で重版未定だという。