「ほかのヤジを聞いた議員は1人もいない」
「産めないのか」などほかのヤジについては、吉原修幹事長は会見で、「聞いた議員は1人もおらず、私も聞いていない」と説明した。聞き取り調査でも特定はできず、ほかの会派に聞いても分からなかったという。
ヤジに対し議場から笑い声が起こったことについては、「周囲から笑いがあったか、全体から笑いがあったのかも未確認」だと述べるに留まった。
とはいえ、塩村文夏議員は、フェイスブックでこう明かしている。
「マイクで拾えていないと思われた『産む』に関するヤジ、あるニュースで拾えており、ホッとしました。私の耳に入ってきたものとは少し違い『自分が産んでから』でしたが、同じ意味合いのもので、『産む』に関するものがあると確認できました」
そのうえで、「見過ごさない、うやむやにしてはいけないと思っております」と書いている。
都議会みんなの党では、ヤジの声紋鑑定を進めるとともに、2014年6月24日の議会運営委員会理事会で議員の特定を提案するとしていた。とすると、今後も追及を続けることになるのか。
みんなの党本部の浅尾慶一代表らは、23日の会見で、声のはっきりしていた鈴木章浩議員以外で声紋鑑定するのは難しいとの見方を示し、ヤジを飛ばした議員は名乗り出てもらうしかないと明かした。議運理事会で、予定通り議員の特定を提案するかについても特に言及しておらず、今後この問題がどう進展するかの見通しは立たないようだ。