「エルニーニョ冷夏」は景気にマイナス 日本経済に思わぬ伏兵現れる

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消費税率引き上げの判断にも影響しかねない

   エルニーニョには、政府も民間以上に気をもむ。安部内閣の高支持率はアベノミクスあればこそ。「景気が腰折れして株価が大きく下落すれば、内閣支持率も一緒に落ちかねない」(霞が関筋)といわれる。特に、消費税率を予定通り2015年10月に10%へ引き上げるか延期するかを、14年12月に決定する。その際、7~9月期のGDPが最重要指標になる。これまでのところ、足元の個人消費は、4月からの消費税増税に伴う駆け込み需要の反動減が、夏場にかけて回復するとみられている。しかし、エルニーニョの影響次第で回復が思わしくなければ、消費税率引き上げの判断にも影響しかねない。財務省などは、天候の動向から目を離せない夏になりそうだ。

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