ローソン、天候に応じて温かい商品を前倒しで投入
こうした中で、小売業や消費財メーカーは、早くも冷夏の場合の対応策の検討を始めている。大手コンビニのファミリーマートは、過去のエルニーニョで冷やし麺の売り上げが大きく減った経験から、冷夏になったら電子レンジで加熱する温かい麺をいち早く投入する体制を整備。ローソンも、夏の終わりを実感し始める8月中旬から、おでんなどの秋向け商品を展開してきたが、エルニーニョをにらんで、天候に応じて温かい商品を前倒しで投入できるようにするという。「ガリガリ君」の赤城乳業は、過去に冷夏で売り上げが2割も落ち込んだことから、チョコレートやミルク味など秋シーズン向け商品の前倒し投入も検討。ヤマダなど家電量販店は、エアコン需要を前倒しで取り込むため、期間限定の特典を付けて早期購入を優遇するなどしている。