自民農水族議員も腰砕け?
普通は、これを受けて自民党農水族議員が集まる関係部会は大荒れになるところ。だが、今回はそうはならなかった。
党農協改革プロジェクトチーム(PT)座長の森山裕総務会長代理は報道陣に「官邸が言っている以上、やらないわけにはいかないでしょう」と当初から規制改革会議案に協力的な姿勢を示した。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)をめぐり、党TPP対策委員長の西川公也衆院議員は、農業関係会議で「(規制改革会議の農協改革は)TPP交渉が進んでいないことから目をそらさせるのが目的ではないか」と幹部を突き上げるベテラン議員に対し「だまれ、小僧」と一喝し、反論を封じた。
西川氏はTPP交渉で政府の別働隊として交渉参加各国を飛び回り、農産品関税の維持を働きかけている。5月18日には外遊に向かう羽田空港で万歳会長と顔を合わせ、「JAは文句ばかりで礼の1つも言えないのか」とTPP反対一色のJAに怒りをぶちまける一幕もあった。