2ちゃんなどでの弁護士誹謗の流れから??
東京レジャーランドを運営する山崎屋(金沢市)では、取材に対し、「自販機業者が管理しており、こちらでは報告を受けていません」と話した。東京レジャーランドの1つ「パレットタウン店」でも、「お釣りが出てくるのは、飲料の自販機だけですが、お客さまなどから聞いたことはないです」という。そこで、自販機業者に取材すると、「釣り銭は、お客さまが入れた硬貨をためて出る仕組みになっていますが、今のところ聞いていません」とのことだった。
だれがこんなことをしたかはナゾだが、2ちゃんねるでは2014年5月29日、同様な宣伝シールを貼った10円玉の写真をアップした書き込みがあった。写真には、この10円玉20枚とシールの台紙や瞬間接着剤が写っており、「唐澤先生への贖罪として新しい広告手法を考えてみたナリ」とあった。
唐澤貴洋弁護士は、ネット上で名誉棄損された人の被害回復に取り組んでいることで知られる。その一方で、12年3月に、被害者の依頼を受けて2ちゃんに発信者情報の開示請求をして以来、ネット上で、自らへの誹謗中傷や殺害予告などが相次いでいる。殺害予告については、警察が次々に脅迫容疑で摘発しているが、未だに大量の書き込みが続いている状態だ。
宣伝シールを貼った10円玉は、こうした流れから出てきた可能性もありそうだ。
財務省の通貨企画調整室では、匿名の通報があったことを明らかにし、「ネット上の情報については承知しています」と取材に答えた。流通行為については、「貨幣損傷等取締法に抵触する可能性があり、取り締まり当局と情報を共有しています」と明かした。
10円玉の損傷に当たるかは、個別事案によるとして、「犯罪になるかどうかは、当局や司法の判断になります」と言っている。