「スマホ」より「ゲーム機」がメイン
夜間の「SNS禁止」は、14年4月から愛知県刈谷市でも行われている。市内の全小中学校21校の児童・生徒に夜9時以降、スマートフォンや携帯電話を親に預けさせる取り組みで、こちらも条例などの強制力はない。
内閣府が実施した「平成25年度青少年のインターネット利用環境実態調査」では、全国の小学生の携帯電話・スマートフォン所有率が36.6%、中学生が51.9%となっている。それに対して多可町は、小中学生あわせて18%と低い。
町のこども未来課によると、町内の小中学生は、主に携帯型ゲーム機でインターネットにつないでいるという。LINEは携帯型ゲーム機では利用できず、親のスマホで利用している場合も多いとみられる。
「やりません運動」への反応については、いまのところ町内からは特にないという。とはいえ禁止されるとなると、かえって使いたくなるのが人情だ。ツイッターでは、かつて全国各地で導入され、後に廃れた高校生のオートバイ購入を禁止する「三ない運動」を連想する人もいる。