関西空港に拠点を置く格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションが2014年6月19日に発表した14年3月期の単独決算では、本業のもうけにあたる営業利益は20億700万円で、前年同期の9億6000万円の赤字から黒字に転換した。12年3月の就航以降、3年で単年度黒字を達成した。国内に拠点を置くLCCが黒字化するのは初めて。
井上慎一最高経営責任者(CEO)は
「単年度とはいえこれまで誰もが否定的であった日本におけるLCCビジネスモデルが、条件さえ整えば事業として成立することを実証致しました」
とのコメントを発表した。発表では、機長不足が原因の大量減便が30億円の減収要因になることも明らかにされたが、那覇空港の拠点化などで15年3月期は増収を見込んでいる。