「セクハラヤジ」飛ばした都議はだれ? 塩村文夏議員「『結婚しろ』と言った議員ほぼ分かる」

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   「早く結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」。東京都議会で一般質問に立ったみんなの党の塩村文夏(あやか)議員(35)に、議場からこんなヤジが飛び、どの議員によるものなのかと物議を醸している。

   塩村文夏議員は、かつて日テレ系「恋のから騒ぎ」に出演して注目を集め、放送作家としても活動している。2013年6月に都議選で初当選し、14年6月18日は初めて一般質問に立っていた。

複数の自民党男性議員がヤジとも報じられる

ツイートでも抗議
ツイートでも抗議

   質問では、都内の女性は晩婚化が進み、不妊治療なども増えているとして、こうした女性への支援策についてただした。ヤジが飛んだのは、塩村議員が用意した原稿を読んでいたときだ。「厚生委員会でこの件についての充実をお願いしてきました」と読み終える前から、男性議員からとみられるヤジが飛び、塩村議員は驚いた様子で顔を上げた。「はー」と言いながらも下を向いて少し笑い、議場からも「ワハハ…」と笑い声が起きていた。

   その後、塩村議員は、悔しいと思ったのか表情が強張るようになり、目に涙も浮かべた。議席に戻った後も、涙をぬぐう仕草をみせていた。

   報道によると、「あいつ不倫してるんだぜ」といったヤジもあったという。確かに、一部週刊誌が4月に塩村議員の不倫疑惑を報じているが、塩村議員は、ツイッターなどで「事実無根」だと強く否定している。

   ヤジについては、自民党会派の方向から出ており、複数の男性議員からだったと報じられている。塩村議員は、公の場でセクハラ発言を受けたと反発し、都議会みんなの党の両角穣幹事長が、自民党に抗議する事態になった。

   これに対し、自民党の吉原修幹事長は、所属議員のヤジかは分からないとしたものの、各会派で品位のない発言を慎むよう確認すべきだとしたと報じられた。

   もし自民党議員がヤジを飛ばしたとすれば、それは一体だれなのだろうか。

すべて男性議員で、最低でも2、3人はいた

   塩村文夏議員は、フェイスブックで「都議会でのセクハラ発言」を報告し、「他の議員や傍聴をしていた方からのお話を聞くと一致しているので、『お前が結婚しろ』と言った議員はほぼわかっています」と明かした。

   ただ、「それ以外のヤジを飛ばしている方は、あちこちにいますが、大声ではなく私の位置からは会派は分かっても、特定までできません」という。

   みんなの党の両角穣幹事長は、取材に対し、「セクハラヤジ」を飛ばしたのは、すべて男性議員で、最低でも2、3人はいたと説明した。だれかについては、「まだ分かっていません」とだけ述べた。

   ネット上では、「今時、一般企業なら大問題だ」「選んだ有権者を馬鹿にしている」として、都議会は議員の特定を進めて、何らかの処分をするべきだとの声が上がっている。しかし、両角幹事長は、特にそれを求めない考えを示した。2014年6月24日の議会運営委員会理事会では、東京五輪があるのにセクハラ発言があると都民の信頼を失うとして、議会でこうした問題にしっかり対処することを提案するとした。

   一方、「これが世の男性の女性に対する本音だろうね」「野次を飛ばした議員は正論!」といった声もネットでは多い。この点について、両角幹事長は、「古い人が言っているみたいで、考え方がズレていると思います。それを言ってしまえば、終わりなのではないでしょうか」と言っている。

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