「韓国対ロシア」W杯で「因縁」再燃? 相手の同点弾に「オフサイドではないか」

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元代表選手は「手をあげるのではなく足を動かせ」

   試合を中継したTBSは開始前、こんな映像を流した。2002年冬のソルトレークシティ五輪、ショートトラック男子で金メダルとみられた韓国選手が、米国選手を妨害したとして失格となり、韓国内では米国選手に対する怒りが渦巻いた。同年のW杯日韓大会で、韓国はグループリーグで米国と対戦。ゴールを決めた韓国選手が米側を挑発するような「スケートパフォーマンス」を見せた。この時のように今回も、冬季五輪の「因縁」を抱えたロシアが相手だとあおり気味に伝えたのだ。

   ただ、そこまで韓国のサッカーファンがロシアを意識していたかは微妙だ。前出の「スポーツ朝鮮」の記事に対しては、「審判が公正でなかった」という書き込みはあるものの、少数だった。

   Jリーグの清水エスパルスなどで活躍し、現在は韓国のテレビ局でサッカー解説者となっている元韓国代表、安貞桓(アン・ジョンファン)氏はロシア戦を解説し、中央日報で「問題のシーン」について意見を述べている。ロシア選手のゴールの際に数人の韓国選手が足をとめ、手を挙げてアピールした点について、「判定は審判がすることであり、選手はホイッスルが鳴るまで全力を尽くしてプレーしなければいけない。手をあげるのではなく、素早く足を動かして相手を防ぐべきだった」と指摘した。これに同調する韓国のサッカーファンは多い。W杯前の強化試合で連敗するなど、いまひとつさえない代表チームに対して、「もっとしっかりしろ」と考えているようだ。

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