米国を飛行中の航空機内で乗客の男性が突然暴れ始め、緊急着陸しなければならないアクシデントが起こった。
その時の機内の様子を収めた映像が公開されていて、韓国メディアによると男性は韓国語で「皆殺しにしてやる」などと口走っていたようだ。
「じっとしていろ。ふざけているのか」
米ABC放送によると2014年6月14日、格安航空会社(LCC)ジェットブルー航空の211便は、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を発ち、ラスベガスに向かっていた。ところが、機内の窓側の席に座っていた男性客が急に大声で叫び始め、機内は騒然となった。デトロイトの空港に緊急着陸する羽目になり、2時間後に再びラスベガスに飛び立った。
その時の機内の映像をABC放送は入手しており、男性の暴れる様子が映っていた。男性は何かを叫びながら周囲の制止を振り切って座席から立ちあがり、通路で待ち構えていた乗務員らに取り押さえられた。隣の席に座っていた娘は、英語で「Dad、Stop it!(パパやめて!)」と繰り返し言っていたが、止めることはできなかった。
朝鮮日報日本語版によると、映像の中でこの男性が叫んでいたのは韓国語で、「じっとしていろ。ふざけているのか。この××ヤツら、皆殺しにしてやる」と大声で言っていたという。
その場に居合わせた別の乗客は韓国YTNの取材に対して、「眠っていた男性が目覚めて突然怒り出しました。とても乱暴で非常に怖い思いをしました」と答えている。
男性はデトロイトで飛行機から降ろされ、警察に近くの病院まで連れられて行ったそうだ。家族との口論が原因とされているが、病院に直行ということからすると、何らかの精神的な疾患の可能性もある。詳しい事情は報じられていない。
「またかよ。 ホント狂暴だな」
日本の2ちゃんねるでは報道を受けて、
「またかよ。 ホント狂暴だな」
「子供も親がこんなだとかわいそうだな つくづく哀れむべき奴ら」
といった書き込みがされている。
ジェットブルー航空の緊急着陸トラブルは今回が初めてではない。2012年3月には機長が錯乱し、テキサス州アマリロの空港に緊急着陸していた。スポーツ報知によると、ラスベガスに向かうジェットブルー191便で、飛行中にコックピットにいるはずの機長が客室に突然現れ、「イラクとアフガニスタンが爆弾を仕掛けやがった!」「ヤツらは墜落させる気だ!」「祈れ! 祈り始めろ!」などと叫び乗客に取り押さえられたそうだ。
米国での乗客トラブルは、つい最近もハワイ線で日本人男性が酔って男性乗務員を殴り、逮捕されたことが話題になったばかりだ。