財務省が2014年6月18日に発表した5月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を引いた貿易収支は9089億円の赤字だった。赤字は23か月連続で、過去最長を更新した。ただ、前年同月と比べて2か月連続で収支が改善した。
輸出額は5兆6075億円。2.7%の減少で、15か月ぶりに前年同月を下回った。アジア、米国、豪州向けで減少が目立った。品目別にみると、鉄鋼や電子部品、自動車部品などで減少が大きかった。
一方、輸入額は6兆5165億円で、19か月ぶりに前年同月を下回った。消費増税や石油石炭税の引き上げなどを背景に、カタールからの原粗油や豪州からの石炭など一部の燃料の輸入が減った。中国からのスマートフォンの輸入も少なかった。