内閣府は2014年6月17日、14年版「少子化社会対策白書」を公表した。
最新の10年の統計で、年齢別未婚率は男性25~29歳が71.8%、30~34歳が47.3%、35~39歳が35.6%で、女性25~29歳が60.3%、30~34歳が34.5%、35~39歳が23.1%と、若い世代の未婚化が目立った。
第1子を出産した母親の平均年齢は12年で30.3歳で、晩産化の進行も改めて浮き彫りになった。
13年10月から11月にかけて、内閣府が全国の20~79歳の男女を対象に個別面接聴取を行い、1639人から回答を得た意識調査では、若い世代の未婚、晩婚が増えている理由の上位に「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(51.9%)、「経済的に余裕がないから」(47.4%)、「結婚の必要性を感じていないから」(41.9%)が挙がった。20~49歳の既婚者に聞いた「今後、子どもを持つ場合の条件」では、「働きながら子育てができる職場環境であること」(56.4%)、「教育にお金があまりかからないこと」(51.9%)、「健康上の問題がないこと」(47.4%)を多くの人が求めていることがわかった。