SMAPの中居正広さん(41)がテレビ番組に出演した際、日韓関係について「謝るべきところは謝ればいい」などと持論を展開した。
過去の歴史や複雑な経緯を考慮せず、「理想論」ばかりの発言に共演者は困惑気味。ネットでも「40過ぎの発言とは思えない」といった批判が寄せられている。
韓国のアーティストは「ウェルカム」
中居さんがゲスト出演したのは2014年6月15日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」だ。ダウンタウン・松本人志さんや東野幸治さんが時事問題や芸能ニュースを取り上げる番組で、この日はトークの題材のひとつとして日韓関係を扱った。
読売新聞社と韓国日報社が5月23~25日に実施した共同世論調査の結果をVTRで紹介した。日韓関係は「悪い」と答えた人が日本で87%、韓国86%となり、相手国を信頼「できない」と答えたのは日本で73%、韓国で83%だった。韓国の朴槿恵大統領が国際社会に向けて日本批判を繰り返していることや、安倍総理が靖国神社を参拝したことが、双方の信頼度合いを低下させているようだ、と解説した。
これを受けて中居さんは「民間レベルはまったくないじゃないですか。上でやってるだけですよね」と韓国人と日本人の個人間での関係悪化はなく、国家レベルだけの問題であると主張した。「韓国のアーティストとか俳優さんとか来ても、全然何とも思わないですし、ウェルカムですし」と歓迎する姿勢を示した。
一方、松本さんは日本のテレビに韓国人アーティストが出なくなったことを指摘した。
「『HEY!HEY!HEY!』をやってたときも韓国ブームがすごくて、アーティストはほとんど韓国で、日本の芸能人も韓国のミュージシャンが好きだと言ってすごかった。それが(今では)こんなことになるかってぐらい」
司会の東野さんも「流行りじゃなくなったのか、自主規制してるのかわかりませんけど、最近はあまり歌番組に出てこないですよね」と同意すると、中居さんは驚いた表情で「ほんとだ」「あれそれって政治の、そういうこと?」と、初めて気づいたような素振りを見せた。