数多くのアイドルグループがひしめき合う中、夢やぶれて芸能界を去っていく若き女性も少なくない。
東京・北区赤羽発のアイドルグループ「Nゼロ(元AKBN 0)」(エヌゼロカッコもとエーケービーエヌゼロ)でもメンバーの脱退が発表されたが、それについて書かれた運営側のブログの内容が話題になっている。メンバーが運営側に抱えていた不満の内容を明かした上、「変なプライドは捨てろ」「メンバーが誰もいなくなってもいい」との見解を示したからだ。
会って、話せて、打ち合わせができる募金アイドル
「Nゼロ」は2010年に誕生したグループだ。「資金ゼロ、所属アイドルゼロ、稽古場なし、衣装なし、専用劇場なし」というところからスタートして、真剣にNHK紅白歌合戦出場を目指す。数回のオーディションを経て、現在は「会って、話せて、打ち合わせができる募金アイドル」をキャッチフレーズに、14人のメンバーが活動している。
ファンのことは「クライアント様」と呼び、握手券、トーク券、2ショット写真券、打ち合わせ(デート)券、さんぽ券、グッズ・CD販売、ライブなどで資金を獲得している。
プライベートでの恋愛は自由だが、発覚すると「売り上げ試練」が課せられ、それがクリアできないと中退(脱退)となってしまう。「クライアント様」やスタッフとプライベートで繋がることは厳禁だ。
活動資金によってステップが定められていて、現在はCDデビュー、北区赤羽会館でのコンサート、日本青年館(東京・新宿区)大ホールでのコンサートを達成している。次は2000万円貯まったら中野サンプラザ(東京・中野区)でのコンサートが待ち構えていて、最終目標の紅白歌合戦出場が果たせたら即日解散―という個性的なアイドルグループだ。