金正恩氏が気象当局に「抜本的改善」求める 「予報外し」連発、干害で食糧不足深刻か

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「水を最も多く求める時期に干害を受け、作物の生育の度合いが非常に悪いと予測」

   今回正恩氏が怒っている背景には、不正確な天気予報が食糧事情にも影響しかねないからだとの見方も浮上している。3月25日に朝鮮中央通信が配信した記事によると、2月10日から約40日以上にわたって首都の平壌市と周辺の平安南道、黄海南・北道の大部分で亜雨が降らない状態が続き、特に西海岸と中部内陸地方では1961年以来最も降雨量が少なかったという。この記事では、

「これらの地方に、今後4月中旬まで干ばつを克服できる雨が降らないものと予見される」

という記述もある。逆の読み方をすれば4月中旬にはある程度の降雨が見込めると予測していたことになる。ところが、5月2日に配信されたのは「ひどい干ばつが続く」という記事。記事では、干ばつで農業に深刻な被害が出たことを報じている。

「持続する干ばつ現象により、全国的に数千ヘクタールに及ぶ表作の作物である小麦、大麦、ジャガイモが被害を受けている。水を最も多く求める時期に干害を受けたので、作物の生育の度合いが非常に悪いと予測している」

   予報が外れ、農業にも想定外の被害が出たこともあって、正恩氏が食糧不足への危機感を募らせたとの見方もできそうだ。

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