売上高の3分の1が商業施設や不動産業から
もうひとつ特徴的なのが、JRは路線沿線に土地を持っており、売上高の3分の1が鉄道以外の商業施設や不動産業によるものだということだ。英国では「都市計画と運輸業がバラバラで、日本と同様の商業的成功を収めるのは難しいだろう」とみている。実際、すでに開通している高速鉄道「HS1」沿線はほとんど開発されておらず、建設予定のHS2沿線でもほとんど開発計画は進んでいない。
記事では、
「高速路線を建設したい国は、同時に既存の路線にも投資したほうがいいかもしれない」
と、高速鉄道だけにこだわるべきではないとも主張している。JR東日本では運輸収入のうち7割を在来線が占めており、総合的な事業構造が重要だというわけだ。