放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は2014年6月9日、「顔なしインタビュー等についての要望」という文書を発表した。
ボカシやモザイクを施したり、顔を映さないようにして、取材対象が特定できないようにする「顔なしインタビュー」について、「知る権利に奉仕する取材・報道の自由の観点からは、取材・放送にあたり放送倫理における、事実の正確性、客観性、真実に迫る努力などを順守するために、顔出しインタビューを原則とすべきである」と指摘した。
例外的に顔なし映像を用いたり匿名化の処理をしたりする際は、「画面上でその処理の理由を注記することなどにより、行きすぎた社会全体の匿名化にも注意を促すことができる」とした。