ヤフー「結果を配慮したうえで発言するべき」
投稿を止めると宣言した永江一石さんの記事は、ネット上で反響を呼び、フェイスブックでは、2014年6月9日夕現在で4000件ほどもシェアされている。意見としては、賛否両論が出ているようだ。
ほかのヤフー寄稿者も、次々に今回のことを記事に書いている。
企画家、戦略PRプロデューサーとして知られる片岡英彦さんは、「『個人』の発言であったとしても、社に対しては人気オーサーを失うという『不利益』を与えたものと思われる」と記事で指摘した。そして、「勤務先であるYahoo!JAPANに不利益を与えた場合には、(社内における)責任は負うべき」だと言っている。
一方、著名なブロガーで投資家の山本一郎さんは、ヤフー社員が自社の執筆者を批判したのは望ましくないとする一方で、「賛同であれ反発であれ一通りの意見が自分の書いたことや言ったことで返ってくることはとても大事なことだと思う」ともした。そして、「そんなことでいちいち怒るかなあ、普通。場を提供してくれて、それなりに継続してきた取り組みを解消するほどに」とも書いている。
永江さんはブログなどで、7日中にヤフーから連絡があり、そこで「処分は求めない。しかしなにがしょーもないのかは明確にして欲しい」と伝えたことを明らかにした。
ヤフーの広報室では、取材に対し、こう説明した。
「個人の発言は自由であり制限はできませんが、結果を配慮したうえで発言するべきでした。結果については、各自が責任を持たなければいけません。社員が取引先を批判したことは、思慮が足りなかったと思っています」
本人には厳重に注意し、今後の社内対応を検討しているとした。
何が「しょーもない」のかについては、本人に確認していないという。永江さんについては、ビジネス上のやり取りなので公にはできないが、ヤフー・ニュースの担当者が対応していると説明している。