大手検索エンジン・グーグルの入力欄に、ロリータの略称「ロリ」と性的な用語を組み合わせて入力すると、検索結果がわずか数件しか表示されなくなった、という報告が相次いでいる。
18禁の漫画同人や官能小説など「非実在」のキャラクターを扱うサイトまで巻き込まれネットで騒ぎになっている。
「Bing」は約370万件ヒット
2014年6月7日あたりからネット上で話題になっている現象だ。2ちゃんねるには「【悲報】Google検索で 二次ロリ 規制はじまる」というスレッドが立った。「ロリ」を含むワードで検索したときに表示されるサイト数が激減したという。Googleは以前からアダルトコンテンツを除外する「セーフサーチ」機能を実装しているが、それをオフにしても検索にひっかからなくなったようだ。いわゆる「グーグル八分」と呼ばれる状態ではないかと囁かれている。
J-CASTニュース編集部のパソコンで検索してみたが同様だった。2ちゃんねるで実験されていた「ロリ 凌辱」という言葉を入れても計5件のみの表示で、今回の騒動に関するSNSの書き込みがそのうち4件を占める。また「ゴスロリ 服」だと約275万件がヒットするが、「ゴスロリ エロ」だとたった7件だ。グーグルが検索アルゴリズムを提供するYahoo!やNTTレゾナントのgooでもほぼ同じような件数だった。
比較のためにグーグル以外の検索エンジンにも「ロリ 凌辱」と入れてみた。マイクロソフトの「Bing」はセーフサーチをオフにすると約370万件ヒットし、中国の検索エンジン「バイドゥ」は約103万件と出た。市販の「ロリ系」アダルトビデオのサンプルや、18禁の漫画などがほとんどだったが、グーグルの検索結果とかけ離れていることがわかる。なぜグーグルで「ロリ」関連が弾かれるようになったのか。
13年11月、エリック・シュミット会長は英デイリーメール紙に、アルゴリズム変更による「児童ポルノ」対策強化について寄稿をしており、英語以外の150カ国語にも反映させていくと述べていた。真偽は不明だがこれが5月下旬に実施した検索アルゴリズムの更新「パンダアップデート 4.0」と関係あるのでは、という意見も出ている。