宝塚歌劇団出身のタレント、彩羽真矢さん(30)の「オタクっぷり」がインターネット上で注目を集めている。
2014年6月8日放送のバラエティ番組「有吉反省会」(日本テレビ系)に出演した彩羽さんは、初音ミクのコスプレ姿でオタ芸を披露。地下アイドルのオーディションを受けたことも明かし、タカラジェンヌのイメージとかけ離れたキャラクターで出演者陣を驚かせた。
ブログでセーラームーン、綾波のコスプレ披露
彩羽さんは2004年、90期生として宝塚歌劇団に入団した。168cmの高身長を生かし、宙組の男役として活躍。08年に退団してからは関西地方を中心にタレント活動をしている。
宝塚出身者といえば、男役では大地真央さん(58)や天海祐希さん(46)、真矢みきさん(50)、娘役では黒木瞳さん(53)や檀れいさん(42)などがおり、皆、女優として活躍しているのだが、彩羽さんが目指しているのはあくまで「コスプレアイドル」だという。
8日の「有吉反省会」では「私、彩羽真矢は、宝塚歌劇団出身であるにも関わらず、本気でコスプレアイドルを目指し所属事務所に迷惑をかけていることを反省しにやって参りました」として、司会の有吉弘行さん(40)の前で「懺悔」した。
自身のブログでは、これまでにも「オタク気質」を明言していたが、今年4月に「30才を皮切りに、自分のやりたい事を思いっきりやって行く事、殻を破って自分らしい姿を見せて行く事を決めました!」と宣言して以降は気持ちが吹っ切れたのか、幼少期から大好きだという「美少女戦士セーラームーン」や、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイなど、プライベートで楽しんでいるコスプレ写真も公開している。
しかし、モデル・女優としての活動を期待している事務所側は困惑気味のようで、番組では担当者が「ブログをみて指導とかはしてるんですけど、コスプレの写真とかを頻繁にあげてしまってまして、暴走してますね。女優としてプッシュしづらい」と語っていた。
地下アイドル不合格理由「肩書きが重すぎた」
たとえ事務所に歓迎されなくても、彩羽さんの思いは本気らしい。番組では、有吉さんから「アイドルのオーディションとか受けないんですか?」と聞かれると「受けたんですよ実は。地下アイドルのオーディションに行ったんです」と、実際にオーディションに足を運んだことも打ち明けた。だが、結果は不合格。敗因は、168cmの長身と、年齢、そして(元宝塚の)肩書きが「重すぎた」ためだという。
さらにスタジオでは、ウィッグのツインテールを振り乱しながら本気のオタ芸も披露し、出演者陣を驚かせていた。
彩羽さんのぶっ飛んだ姿は視聴者の目にも新鮮に映ったようで、放送後には、
「彩羽真矢さん、完全にこっち側の人間じゃないか(笑)」
「ウィッグが全て外れても踊ってるのがカオスだったwww」
「凄いのが出てきたなwww」
「はじけっぷりが面白かった!」
といった声がインターネット上に寄せられ、話題になった。
ネット上の声は彩羽さんにも届き、9日のブログには「本当に、30歳をきっかけに好きなことさらけ出して良かったと思ってます♪」と綴っている。
男役姿で披露したアイマス「踊ってみた」にネット騒然
ちなみに彩羽さんは、一部インターネットではすでに知られた存在だった。きっかけは今年3月末、彩羽さんがYouTube上に公開した動画だ。そこには男役メイクをした彩羽さんが人気アイドル育成ゲーム「アイドルマスター」(アイマス)の楽曲に合わせて踊る姿が映っており、これをみたネット民は騒然。長い手足で踊るキレキレのダンスは「クオリティ高い!」「さすが男役の人だ」「スタイルのよさとイケメン度半端ねえ!」などと反響を呼び、動画は6月9日時点で14万回近く再生されている。
また今年4月には、同じく男役姿の彩羽さんが音楽に合わせてボタンをタップしてスコアを競うリズムアクションゲームを華麗にプレーする様子がニコニコ動画に公開され、同じくネットユーザーに衝撃を与えていた。