米国でも高年齢化するFacebook
このケースだけでなく、10代のFacebook利用率は低くなっているようだ。アメリカ本国で13年10月に行われた決算発表では、デビッド・エバーマン最高財務責任者(CFO)が「(米国では)特に10代の若年層の間で、日常的に利用するユーザー数が減少した」とコメント。アメリカほどではないが、日本でも12年第2四半期から13年第3四半期にかけて、16歳から19歳の利用率が12%減っている。
総務省情報通信政策研究所らが13年11月から12月にかけて行った「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」では、10代のFacebook利用率は、前年度の19.4%から22.3%に微増している。しかしLINE(38.8%から70.5%)やTwitter(26.6%から39.6%)の急増ぶりと比較すると、伸び悩んでいる感は否めない。
一方で調査結果からは、Facebookの高年齢化も読み取れる。微増となった10代と60代以外は、利用率が8~20ポイントものびていて、30代では前年度の20.9%から42.0%へと倍増した。
10代の「Facebook離れ」は保田氏も知ってはいたが、
「しかし、本当に半分もの学生がアカウントを持っていない(使っていないのではなく、アカウントを持っていないのだ)状況を目の当たりにすると、『じぇじぇ!』である」
といい、ショックを隠さない。
コラムに対して、ツイッターでも「衝撃の発言」などと驚きの声は多いが、
「LINEと比べたらfbは、日本の若者向けデザインから遠いのも原因だろうなぁ」
「確かに衝撃かもだけど、Facebookって外観が青一色という点も大きいだろうなぁ」
「FBは普段顔合わさない人とゆるく繋がれる点で、おじさんと言うより多くのコミニティや組織に接点持つ社会人(働く人)に向いてるんでしょうね」
など、そもそもFacebookが日本の若者向けではないと見る向きも多い。