選手の要望で「ダボユニフォーム」、茶髪、ひげOKへ 西武の方針転換に野球ファンがガックリ

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   プロ野球・埼玉西武ライオンズの伊原春樹監督(65)が不振を理由に休養に入り、田辺徳雄監督代行(48)が打撃コーチから昇格することになった。

   伊原監督はすその長いユニフォームや茶髪、長髪、ひげを禁止していたのに対し、田辺監督代行は「選手のフラストレーションが溜まっているなら、常識の範囲内で」解禁する、という意向を示しているが、これが一部の野球ファンから疑問を持たれている。

「プレー中に土が入る」選手から規制緩和要望

   伊原監督が休養を発表したのは2014年6月4日、DeNAとの対戦後のことだ。

   この日は1-0で勝利したが、リーグ2位の結果を残した昨シーズンとは打って変わって、今シーズンは20勝33敗と2ケタの借金に苦しんでいた。

   伊原監督は「西武ライオンズは強くなくちゃいけないと、普通にやれば優勝しますと宣言したにもかかわらず、どうしても最下位から抜け出せなくて、監督が引いてまたいい風が吹いてくるんじゃないかと」と、就任1年目、53試合目での異例の決断の理由を説明した。

   6月6日の巨人戦からは田辺監督代行が指揮を執ることになったが、早くも「伊原スタイル」からの脱却を明言した。

   6月5日に埼玉・所沢市の球団事務所を訪れた際、報道陣に対し「選手に気持ち良くプレーしてもらいたい」との気持ちを明かした。

   伊原監督はユニフォームのズボンのすその長さについて、「スパイクが見える長さが限度」とのルールを打ち出していたが、「休養会見」のあった6月4日、栗山巧主将から田辺監督代行に「プレー中に土が入るなどの声が選手から出ているので、規制緩和してほしい」との要望があったという。

   田辺監督代行は「それだけフラストレーションが溜まっているのであれば、こちらも考えないといけない」と、前向きに検討していると話した。

   他に禁止されていた長髪、茶髪、ひげについても、「きつく縛りはかけない」と、常識の範囲内で認める方針を示している。

「巨人は規律あるけど最下位に落ちないぞ」

   14年6月6日放送の「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)では、田辺監督代行の意向を伝えた際、女子アナウンサーが口々に「確かに着る物って、ご自身でしっくりくる物があるでしょうしね」「やりやすい着こなしってのがありますからね」と言っていたが、そうは思わない野球ファンは多いようだ。

   ツイッターを見てみると、

「改善点そこなん??」
「こんなことで『締め付け』られて勝てないとかどんだけお子ちゃまだよw」
「服装くらいでフラストレーション溜まって負け続けてたなら、そんなもんプロじゃねぇからとっととやめちまえ」
「最下位脱出へ向けての最初の方針がこれじゃあライオンズファンとして本当に情けなくなる」

など、ガッカリしたという意見が相次いで書き込まれている。

   球団の「規律」に関しては、読売ジャイアンツ(巨人)の厳しさが有名だ。ひげ、茶髪、金髪、長髪は禁止で、メディアの前ではスーツとネクタイを着用するなどの決まりがある。今回の西武の「路線変更」にも、「巨人は色々規律あるけどそれで最下位に落ちるようなことはないぞ」との指摘もあった。

   巨人は移籍選手や外国人選手を例外とする場合もあるが、ワールドシリーズ優勝27回を誇る大リーグのニューヨーク・ヤンキースはより厳しく、長髪と無精ひげは厳禁で、移籍選手も身なりを整えて入団している。伊原監督も14年1月の出陣式で、新外国人選手に「西武は常勝軍団。ヤンキースと同じ」とキャンプインまでにひげをそることを約束させていた。

   西武は6月6日、東京ドームで巨人と対戦する。田辺新体制のもと、早くもズボンのすそを長くした「ダボユニ」や、ひげを伸ばした選手は現れるのか、要注目だ。

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