テレビ番組制作などを手がけるスタジオアルタ(東京・新宿)が、2015年3月期に営業赤字となる見通しになった。同社のスタジオで収録が行われていたバラエティー番組「笑っていいとも!」(フジテレビ系)が3月に終了したことで、使用料収入がなくなったことが影響したとみられる。
親会社である三越伊勢丹ホールディングスが14年5月に発表した決算資料によると、スタジオアルタの今期の売上高は前期比14%減の13億9300万円で、営業損益は1億7900万円の赤字(前年同期は4800万円の黒字)となると予想されている。
スタジオアルタは1980年に設立され、現在は三越伊勢丹ホールディングスが6割、フジ・メディア・ホールディングスが4割を出資している。「笑っていいとも!」は設立から2年後の82年にスタートし、長きにわたって同社の収益を支えていた。同社は今後、新宿や渋谷にある外壁大型ビジョン「アルタビジョン」を使った広告などに注力するとみられている。