ヨーロッパ東南部のバルカン半島が「100年に1度」ともいわれる大洪水に見舞われ、多くの道路や住宅が流される被害が出ている。特に被害が大きいのがセルビア共和国で、国際社会に支援を求めている。
在京大使館も募金の受付を始めたところ、「震災で多額の義援金を送ってくれた親日国に恩返しを」とばかりに、寄付の呼びかけが広がっている。大使館側がクレジットカードでも寄付できるようにしたこともあって、募金をした人は少なくとも9000人にのぼっている。
わずか数日で3か月分の雨量に匹敵
バルカン半島では2014年5月13日から数日間にわたって豪雨が降り続き、その雨量はわずか数日で3か月分に匹敵するほどだった。5月22日時点で2万5000人が避難を余儀なくされ、約30万世帯で水や電気を使えなくなった。少なくとも17人が死亡し、セルビアは5月21~23日の3日間にわたって喪に服した。
現地では救援物資をはじめとした支援を必要としており、在京セルビア大使館は5月20日に募金を受け付けるページを開設した。直後から、ネット上では支援をよびかける声が広がっている。