参拝を明かすも「個人の自由ですからね!」
向井さんはブレイク前の07年5月にも、ブログで靖国神社について語っている。特攻隊をテーマにした映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(脚本・製作総指揮は石原慎太郎氏)に出演した際、「かなりデリケートな問題」で「あくまで個人的な意見」だと前置きしながら触れていた。
「靖国神社についてその生い立ちや存在意義を理解している日本人はどれくらいいるのでしょう?」と問いかけながら、自身も映画に関わってから調べ始めたと明かす。「当時の靖国神社とは一般人や軍人にとってどういう存在だったのか?そして現在は何故海外、特に中国や韓国から公人参拝が批判されるのか?」などと論点をあげ、読者に「このことを知ると靖国神社についての認識が変わるんじゃないでしょうか?」と説いている。
戦争の当事者ではない向井さんからすると「想像でしかありません」というが、映画をきっかけに「どんな意見でもいい」から、メディアや周囲に左右されない「自分の意見」を持つことが重要だと語る。映画のクランクイン前と終戦記念日の数日後に靖国神社を参拝したが、
「それは社会的思想の問題ではないし特に誰にも言っていません。ただ戦争で亡くなった英霊に対する哀悼の気持ちと今後ここに祀られる人があってはならないという気持ちからです。だからといってみんなに参拝して欲しいとかは思いません。個人の自由ですからね!」
と、あくまで各人が「自分の意見」で決めるよう念を押している。また別の日には「役作り」のためにインターネットで特攻隊の写真や遺書を調べたが、「きっと遺書を読んでしまうと残された人の感情になってしまいますから」と気持ちを切り替え、「当時の日本」について調べることにしたと語っている。
以前から向井さんの靖国参拝を知っていたツイッターユーザーは、
「靖国神社参拝経験のある向井氏だけにより注目したい」
「向井り(編注:『理』の音読み)は靖国参拝したもんなぁ」
「向井さんは総理の靖国参拝は当たり前じゃ?と言ってたから 主演で嬉しい」
「向井理も靖国神社参拝するくらいだから役に対する思い入れはあるだろう」
などと、「永遠の0」主演を好意的に見ているようだ。なお向井さんは、冒頭にあげた10年の終戦記念日を最後に、ブログで靖国問題について触れていない。