真剣な解説に小倉智昭チクリ「当たればですけどね」
そのため、番組後半では急きょ過去のVTRが流されることとなったのだが、「今年は暑さが長続きせず連続して気温の低い期間も」という説明に、宮根さんが「(冷夏が)決定?決定?これ?」と念押しすると、蓬莱さんは「これはほぼ決定と思っていいです…統計を20年くらい見ました」などと答えていた。蓬莱さんは、今回流れなかったその後のVTR部分の解説こそ重要だと弁明したが、宮根さんからは「気象予報士の方は言い訳する」と、相手にされなかった。
3日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)には、Mr.サンデー内で宮根さんに叱られてしまった気象予報士の天達武史さんが登場。「今分かっているすべてのことをお伝えします!」と言うも、司会の小倉智昭さんから「先のこと分かってるの?」「Mr.サンデーとかで言われない?大丈夫?」などと言われてしまう始末で、詳しい解説の後にも「…当たればですけどね」と辛口コメントが飛んだ。
各番組で叱られてしまった天気予報士たちだが、予報が外れたからといって叩かれてしまうのは少しかわいそうだ。近年ではスーパーコンピュータによる数値予報の精度があがってきてはいるものの、観測データの不足や、データ処理能力の限界があるからだ。また、気象予報士は資格があっても独自の予報を好きに発表していいわけではなく、事前に気象庁から「予報業務」の許可を得る必要がある。そのため、生放送番組に出演している予報士らも臨機応変に自身の見解を述べることができないという面もあるようだ。
なお気象庁の5月23日の発表によると、今年の夏はエルニーニョ現象の影響で北日本は冷夏になる恐れがあるといい、東日本の気温は平年並み、西日本は高めになると見込まれている。先月末から続いた暑さは、中国大陸から流れ込んだ暖かい空気が原因の一つになっているという。