2014年6月2日夕方に行われた民主党の海江田万里代表の定例会見で、自民党の石破茂幹事長と対比する形で、出身校の慶大への「母校愛」について問われる一幕があった。石破幹事長も海江田代表も、法学部を卒業している。
慶大は6月1日、東京六大学野球の春季リーグ戦で早大に2連勝し、6季ぶり34度目の優勝を決めた。同日夜に慶大三田キャンパスで行われた祝賀会では祝電が3通披露され、国会議員で唯一祝電を寄せたのが石破幹事長だった。祝電の文面の最後は
「慶應万歳!」
と、かなり熱がこもったもので、会場からは大歓声があがった。優勝が決まったのは16時15分頃で、祝電の読み上げが20時頃。優勝が決まった直後に祝電を手配したとみられる。
「海江田さんはなかったとのことで、残念な雰囲気があった」
会見ではこの点を念頭に慶大出身の記者が
「海江田さんは(祝電が)なかったとのことで、残念な雰囲気があった。(三田がある)港区は(海江田代表の)地元でもある」
と質問。海江田代表は
「祝電は、確かに出した方がよかったですね。久しぶりの優勝ですから。それはありがとう。今度は出すようにします。秋も、またありますからね」
とばつが悪そうにしていた。
なお、石破幹事長以外に祝電を寄せたのは清水満昭・清水建設取締役(清水建設三田会会長)と勝浦英二・清水建設常務執行役員だった。