仕事や学校生活、家庭でのストレスをネット上にぶちまけたいが、友人とのコミュニケーションツールとして使っているSNSで汚い言葉を吐くのはちょっと…とためらっている人も多い。
そんな人にうってつけかもしれないアプリが、自動車メーカーのトヨタからリリースされ、話題になっている。何でも、「下品な言葉を上品な言葉に変換する」というアプリらしい。
新型PASSOのキャンペーンの一環でリリースされた
2014年5月31日、あるツイッターユーザーが以下のツイートを投稿した。
「トヨタの『下品な言葉をお上品に変換するアプリ』がやばい」
添付されたアプリのスクリーンショット画像では、「ケツ」と入力したものが「臀部」、「パンツ」が「下履き」、「わきげ」が「脇の番人」などと異なる美しい単語に変換されているのが確認できる。
このツイートは6月2日15時までに約7500回もリツイートされる人気となった。
話題のアプリ、正式名称を「しずかったー」という。トヨタが14年4月14日にマイナーチェンジして発売した、「ハートを磨け!」がテーマのコンパクトカー「PASSO(パッソ)」の広告キャンペーンの一環で、14年5月29日にリリースされた。
Google Playのアプリ説明にはこう書いてある。
「『こんなことつぶやいちゃったら、ひかれちゃうかも…(でも言いたい!)』『もっと面白いこと投稿しなくっちゃ…』なんてSNSストレス感じていませんか。この『しずかったー』を使えば、もう心配ありません。『しずかったー』は、SNSでよく使われているちょっと汚い言葉やスラングに反応し、それらの言葉をいい言葉に自動で変換してくれます。変換のレベルを選べたり、他の人の変換後の投稿を一覧することもできます。まさに、あなたのハートとコトバがキレイになるアプリ。ちょっとしたコミュニケーションのズレで起こる、陰口や、イヤな思いになることを世の中から少しでも減らしたい。そんな想いから誕生したアプリです」
「面白い」「ハマるわ」評判は上々
記者も早速「しずかったー」を使ってみた。
アプリを起動し、右上のえんぴつマークのボタンを押すと、入力画面が現れる。汚い言葉を入力すると、下にきれいに変換された言葉が表示される。マイナーな単語などは変換されないので注意が必要だ。
入力後に右上の「NEXT」ボタンを押すと、「LOW」「MIDDLE」「HIGH」の3種類から変換レベルが選択でき、また「NEXT」を押すと、Facebook、ツイッター、LINEに入力した言葉をシェアするか、「今回はシェアしない」を選択できる。「シェアしない」を選択しても、「しずかったー」の一覧には表示される。
ネット上では、実際にアプリを使ったという人から「チョット面白い」「こんな変換の仕方があるんだーって思う」「しずかったーハマるわ」など、好意的な感想が書き込まれている。