2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて建て替えが予定されている国立競技場で14年5月31日に最後のイベントが行われ、56年にわたる歴史に幕を下ろした。
17時30分過ぎには、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が入間基地(埼玉県狭山市)から飛来し、上空で「デルタ隊形」「スワン隊形」など4種類のフォーメーションを披露した。
解体工事は14年7月にも始まる予定
19時半からは記念式典が行われ、1964年の東京五輪男子体操(団体総合)で金メダルを獲得した小野喬さん、五輪3連覇を果たした女子レスリングの吉田沙保里選手など11人が聖火リレーを行い、聖火台を点灯。谷村新司さんが「昴」、森山良子さんが「今日の日はさようなら」を歌い、続いて「蛍の光」の大合唱で競技場との別れを惜しんだ。21時頃に聖火台の火が消されると、バックスタンドに「SEE YOU IN 2019」の文字が浮かび上がり、700発の花火で56年の歴史を締めくくった。
解体工事は14年7月にも始まる予定で、新競技場は19年の完成を目指している。