出品者は「返品するから返金対応しろというのは無茶苦茶」と逆ギレ
異変が起こったのは5月29日。落札者が3人とも、出品者に対して「非常に悪い」という評価を付けたのだ。落札者は、
「投票できると思って、お金も入金したのに、届いた商品が投票済みで投票できない商品でした。中古品といえる95万円の価値は全くなかったです。 悪質な出品者ですね」
「もうすでに投票済みの投票券でした!」
などと出品者を非難している。総選挙の投票は、投票券に書いてある番号を特設ウェブサイトに入力する仕組み。もちろん、ひとつの番号で投票できるのは1回だけだ。出品者は、すでに使用済みの投票券を売り出していたわけだ。商品区分について「中古」としていたが、出品者は「未使用」「未投票」とは一言も書いてはいない。これで「使用済み」と判断するのはかなり難しい。落札者からすれば投票済みの投票券は単なる紙切れで、落札者が怒るのも無理はないとも言える。これに対して、出品者は、
「中古品を落札しておいて返品するから返金対応しろというのは無茶苦茶ですよ。不当評価としてヤフオクにも通報させていただきます」
などと半ば「逆ギレ」している。
別の落札者の書き込みによると、近く警察沙汰になる可能性もありそうだ。
「お金を支払いましたがそちらのYahoo!IDが停止になり、取引が強制的に中止になりましたのでこの評価にさせていただきました。返金手続きしていただけないようなので、警察に被害届を提出させていただきます」
なお、投票済み投票券1000枚を落札してしまった人は、それ以外にもヤフオクで15回にわたって投票前の投票券を落札している。枚数は3590枚、総額は306万6900円に及んでいる。