おみやげの「牛丼お食事券」配布取りやめ そのせいか吉野家株主総会、出席者激減

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   2014年5月22日に開かれた吉野家ホールディングス(HD)の株主総会に出席した株主が、前年の3分の1に激減した。

   その理由が、株主総会のおみやげに配られていた、恒例の「牛丼お食事券」の配布を取りやめたから、といわれているのだ。

「これくらいのお土産やめなくてもいいのに…」

吉野家HDは株主総会のおみやげ、「牛丼お食事券」の配布を取りやめた(画像は、吉野家HDのホームページ)
吉野家HDは株主総会のおみやげ、「牛丼お食事券」の配布を取りやめた(画像は、吉野家HDのホームページ)

   吉野家HDの株主総会は2014年5月22日、東京・中野サンプラザで開かれた。同社の14年2月期連結決算は、最終利益で前期の赤字から6億9800万円の黒字を確保。業績回復を果たした。

   ところが、この日集まった株主は約1000人。13年は会場に入りきれないほどの約3300人が集まったというから、激減といっていい。

   さらに、会場の雰囲気は少しばかりピリピリしていたようで、株主総会に出席した、ある個人投資家はそのようすを「株主様は何故かご立腹のようでw」と、ブログで伝えている。

   その原因を、「牛丼お食事券(2枚)」のおみやげが取りやめになったことにある、とみる向きは少なくないようだ。

   吉野家HDで「お食事券」が毎年配られるようになったのは2004年から。「このときは米国でのBSE問題もあって、『豚丼お試し券』を配布しました。それ以前も、配布したことはあったようですが、毎年ということではなかったようです」という。

   とはいえ、「牛丼お食事券」は個人投資家のあいだで評判だったようで、楽しみにしていた株主はショックを隠せない。

   カリスマ投資家の内田衛氏は5月29日配信の東洋経済オンラインで、「なぜだ!吉野家が株主総会のお土産取りやめ せっかく業績も改善してきているのに…」の見出しで取り上げ、「業績が改善傾向なのに、これくらいのお土産やめなくてもいいのに」と、書いている。

   内田氏のみならず、「なぜ?」と思った投資家は多かった。配布取りやめについて、吉野家HDは株主に宛てた株主総会の招集通知で知らせていたが、それを見て同社には多くの問い合わせが寄せられた。「株主優待の廃止と勘違いしている人もいましたが、それでもかなりの問い合わせがありました」と話す。

   総会当日も、複数の株主から「なぜ、やめたのか」「いったい、どうしたんだ!」との質問があり、そのたびに株主から拍手が起こったというから、株主にとっては心穏やかでない、「大問題」だったことは間違いないようだ。

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