経済産業省が2014年5月30日に発表した4月の鉱工業生産指数(2010年=100、季節調整済み、速報値)は、前月比2.5%低下の99.6で、2か月ぶりにマイナスとなった。消費増税前の駆け込み需要で生産が増えていた自動車や白物家電などに反動減の動きがみられた。「駆け込みの特需がなくなり、生産のペースが落ちている」とみている。
2013年11月以来の低水準で、経産省は基調判断を「横ばい傾向」に下方修正した。下方修正は2012年9月以来のこと。
出荷指数は5.0%低下の98.0。在庫の解消も進み、在庫指数は0.5%低下の105.2、在庫率指数は1.8%低下の103.5だった。
同時に発表した製造工業生産予測調査は、電子部品など出荷が遅れていた製品の生産で5月は一時的に1.7%上昇する見込みである一方、6月は2.0%の低下が見込まれる。