平井ソニー、「V字回復」できるのか もう残された時間は長くない!

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PS4は好調

   問題は、ソニーのV字回復シナリオが、信頼できるかどうか。ソニーは、2015年3月期、主要エレクトロニクス5部門のすべてで営業黒字を確保するという目標を掲げる。柱はスマートフォン、ゲーム機、テレビで、スマホは世界販売台数を前期の3910万台から5000万台に、「プレイステーション4(PS4)」など据え置き型ゲーム機は1460万台から1700万台に、液晶テレビは1350万台から1600万台に、それぞれ伸ばす計画だ。

   確かに、昨年11月から販売を開始したPS4は、4月時点で700万台を突破。中国市場参入の道筋も見えてきた。液晶テレビも、高精細な「4Kテレビ」は、今のところソニーが優位とされる。だが、液晶テレビやスマートフォンは、韓国や欧米勢との競合が激しい分野で、先行している4Kテレビも、中国メーカーの格安製品開発が報じられるなど、優位性を保てる保証はない。

   平井社長は「度重なる業績下方修正や、赤字を継続する体質を変える。構造改革をやり切る」と、引責辞任の考えはないことを強調した。本当に体質を変えられるのか。平井社長に残された時間は、そう長くないという声もあり、今期がまさに正念場になる。

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